 vol.25
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このページでは、日本各地に潜む物の怪を毎回1匹ずつピックアップ。オリヂナルイラストをつけて紹介してゆきます。
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かつて鳥取県にいたという怪力の男。昔、西伯郡名和村にいた赤頭という男は、米俵を12俵、梯子に乗せて運ぶ程の力持ちであった。彼の死後、力を授かる為に村の若者がこの男の墓にお籠もりする事があったが、夜中になると、背中に何者かが重石を乗せて、力一杯押してくる怪現象が起こったと謂う。これは萩原直正氏の「因伯伝説集」の記述による(出展『名和村郷土誌』)が、ここには赤頭が遭遇した怪童のエピソードも紹介されている。赤頭が観音堂で休んでいると何処からともなく14、5才の男の子がやって来て、お堂の柱に5寸釘を指一本で抜き差しして遊び始めた。赤頭も真似してやってみるが、差し込む事は出来ても抜く事が出来ない。この様子を見ていた子供は笑いながら行ってしまった。妖怪漫画家・水木しげる氏もこの事を紹介しているが、氏の記述では赤頭はこの怪力の男の子の事となっており、年齢も4、5才と若い。確かに米俵12俵を運べる怪力の持ち主が敵わなかったのだから、こちらの子供の方が怪しい。この子供の正体は今後の調査を待ちたい。物怪観光のお化け繪は赤頭という名前からの創作となっている。
<参考文献> 「因伯伝説集」 萩原直正 著
「水木しげるの妖怪図鑑・下」 水木しげる 著
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