このページでは、日本各地に伝わる物の怪に纏わる物産を、物の怪観光が誇る物怪博物館コレクションの中から毎回一点づつ紹介してゆきます。 |



石版刷りの紙製の玩具、四日市の大入道は物怪物産としては勿論の事、郷土玩具としてもかなりメジャーな玩具である。この人形は諏訪神社の祭礼に登場する山車の一つを模した物で、裏側の串を上下させると実物同様首が伸びたり、舌を出したりする。シンプルながら、からくり玩具の醍醐味を十二分に備えた郷玩界のロングセラーである。そもそもなんでこのお祭に大入道の山車が登場するのかというと、かつて中納屋町に住み着いた古狸が人々を化かしたので、困った住人達が巨大な大入道を作って狸を退散させた事に由来するのだそうだ。身の丈4.5メートル、首の長さ2.7メートルの大入道の山車はこの祭の呼び物で、祭礼の際は沢山の人出で賑わう。江戸時代から受け継がれている精巧な作りの山車は三重県の有形民俗文化財にも指定されている。物産としてはちょっと前までは立体的な張り子のからくり人形があったそうだ。首が伸びる物、舌を出し目がキョロキョロ変わる物、首が左右に揺れる物の3種類が売られていたが、今は販売されていないそうだ。これだけ有名な大入道なのに、紙人形以外作られていないのは寂しいなぁと思っていた処、小さいながらも嬉しいアイテムを発見した。それがこの大入道の土鈴である。大きく曲がった首に組み紐が結ばれ、それを持って振るとカラカラとかわいい音が鳴る。鈴にする為にコンパクトにデフォルメされているが、白と赤と黒の大入道カラーを効果的に配して、大入道らしさはよく出ている。確かに定番の紙人形は大きいので土産にはかさばる。でもせっかく四日市を訪れたのだから何か大入道に関連した土産が欲しい!なんて人にはお薦めである。全長5センチ程の小さな物なので旅行鞄を占領する事もないだろう。さながら物怪物産版チョロQといった処か。価格850円也。
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