このページでは、日本各地に伝わる物の怪に纏わる物産を、物の怪観光が誇る物怪博物館コレクションの中から毎回一点づつ紹介してゆきます。 |



大台ヶ原の「一本たたら」といえば妖怪好きの間では比較的メジャーな怪である。一方、物産好きの間では「一本たたら」は民芸品としても有名である。木を荒々しく削って作られた素朴な人形はその土地を代表するお土産として知られている。この民芸品、我が社の知る得る限りでは3人の作家の物があったが、いずれも作家自身が亡くなったり高齢の為制作をやめたりして、事実上廃絶したと聞いていた。ほんの1,2年前の観光ガイドにはお土産物として載っていたので、いずれ現地を訪れた際には...と、思っていた方も多いのではなかろうか。郷土玩具や土産物は、その時は当たり前のように売られているものの、気が付くと無くなっているというケースが少なくない。その上、地元の人ですらあるのが当たり前すぎて、どこか一軒くらい扱っているだろうと思っていて、廃絶した事に気付いてない場合も多い。この民芸品もこういった道を辿る運命だったのかと残念に思っていた処、新たな「一本たたら」が登場したとの情報を貰った。松本工房の松本蓁夫氏の作る「一本たたら」は正式名称を「一本足たたら」と謂い、顔が今までの物とは異なる。この「一本足たたら」今年の春から松本氏が制作を始めた、まだ0歳の物怪物産なのである。木の股を巧みに利用した一つ目一本足の人形は、より猪笹王の雰囲気を漂わせている。今までの物も作家によって微妙に表現方法が異なり、それぞれに個性があって良かったが、この「一本足たたら」も伝統的な物を受け継ぎつつも、松本氏独自の新たな解釈が盛り込まれていて面白い。素材は松本氏自ら切り出してくる欅と檜で、大きさは木の大きさや太さによって様々。体には「道中魔除」という札が貼られているので、車の御守りにする人も多いとか。頭には吊り下げられる様に組み紐が結ばれ、小さな鈴が付いている。一品一品手作りなので、当然同じものは二つとない。紐の色も何種類かあるので、お気に入りの組み合わせをじっくりと選ぶと良いだろう。注文はファックスでも受け付けていて、地方発送も大丈夫だそうだ。只、素材となる欅の枝が1月の寒い時期にしか採れない為、材料が無くなり次第本年度分の販売が終了となるので御了承願いたい。価格300〜600円也。松本工房 FAX(07468)-3-0109
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