このページでは、日本各地に伝わる物の怪に纏わる物産を、物の怪観光が誇る物怪博物館コレクションの中から毎回一点づつ紹介してゆきます。




受験シーズンを前に菅原の道真公、天神さんのグッズを紹介しようと思う。
しかし伝統ある天神信仰には太宰府天満宮をはじめとする本家本元の合格祈願グッズから民間でもてはやされる郷土玩具まで、実に種類や数が多く、どれか一つと言われても非常に難しい。こういう場合、普通は天神グッズを代表するような物産を紹介すると思うが、今回はあまりメジャーではない物を紹介しようと思う。しかしその霊験はお墨付きなので、きっと受験生の力となってくれる事だろう。今回紹介するのは鳥取の柳屋制作の豆天神と堂内天神。柳屋と言えば以前このコーナーでも紹介した猩々面や麒麟獅子を制作している事で有名なお店である。物怪物産としては他に因幡五狐や天狗面等も制作しているので物怪マニアはすでにチェックしている事と思うが、他にも沢山の郷土玩具を制作・販売している。柳屋で制作されている郷土玩具は実にバリエーション豊富で、流し雛や凧、土鈴等、素材も違えば作りも違う玩具が多数揃っている。ここで天神の人形が制作されている事は意外と知られていないかもしれない。豆天神・堂内天神の2点は焼き物で出来た手の平サイズの人形である。素焼きの人形を顔料で彩色した素朴な人形だが、仕上がりの丁寧さは張り子等に見られる柳屋ならでは仕事である。胡分の白と顔料の赤のコントラストが美しく、小さいながらも天神さんの気品を漂わせている。以前個人的にこの2つを受験生に贈った処、見事志望校に合格した。母親が祖母から引き継いだ貴重な手紡ぎの絹布で袋を作り、その中に豆天神を入れて受験に臨んだそうだ。結果は第一志望校合格。勿論これは本人の努力あっての事だが、最後の一押しにきっと天神さんも力を貸してくれた事だろう。物怪観光では縁起を担いで、この豆天神・堂内天神を受験生応援グッズとして正式採用し、受験を控えた関係者に贈っている。贈って良し、飾って良しの柳屋の隠れた逸品、皆さんも是非試してみては如何だろう。価格豆天神700円、堂内天神500円也。