このコーナーでは、毎回巷にあふれる様々な商品の中から、その存在自体不思議な物の怪テイストのアイテムをエッセイ風に紹介します。



夏になるとなぜか怪談が恋しくなる。私は妖怪好きなくせに、なぜか幽霊はとても怖かったりする。なのに夏になると、ちょっとゾッとするような怖い話も聞いてみたくなる。普段は水木しげる氏の漫画を読みふけっているのに、無性につのだじろう氏の漫画が読みたくなったりもする。テレビの怪奇特番なども、後で思い出すと怖くなるくせに、結局最後まで見てしまう。これは夏という季節が精神的なバイタリティを高め、ある程度ゆとりを持って、こういった物を受け入れられる様にしてくれているからなのだろうか。この時期に限っては精神的なクールダウンを余裕を持って楽しめるのかもしれない。
そんな夏も間近な、とあるむし暑い夜、近所のコンビニで怪しいお菓子を発見した。その名も「恐怖の百物語キャンディー・真夏の怪談」。今流行りのリアルフィギュアなんて付いていない。個装袋一つ一つに怪談が書かれたフルーツ味のキャンディーである。その数なんと百話。パッケージ裏の解説には、「百種類集めると怪奇現象が起こるかもよ・・・!?」なんて書かれている。なんて想像力をかきたてるおまけ?だろう。ボスジャンの応募用シール感覚で集めるマニアもきっといる事だろう。しかし中には18個しか入っていなかったので、百話となると大変である。怪奇現象に遭遇しようと思ったってそう簡単にはいかないのである。さすがに小さなパッケージに恐怖感を盛り上げる怪談話を載せるのは厳しい物があり、内容が簡略化されている為あまり怖くない話も多い。しかし、夏のパーティー等に持って行けば話の種になる事は請け合いである。このキャンディーがきっかけでもっと怖い話をライブで聞けるかもしれない。ちなみに味は赤みかん味と黒ぶどう味。中にはひんやりパウダーなる物が入っている。なんだか赤キュラー、黒キュラーみたいで懐かしい感じがするのは私だけだろうか?製造はライオン菓子株式会社。価格148円(税別)。ファミリーマートにて購入。