このコーナーでは、毎回巷にあふれる様々な商品の中から、その存在自体不思議な物の怪テイストのアイテムをエッセイ風に紹介します。



壮大な歴史の重みを、さらりと観せてくれる博物館は大変贅沢な施設だと思う。大きな町に行けば必ずあるし、料金も安いので、その有り難みをついつい忘れがちだが、普通はそうそう観られない貴重な品々を間近で観させてくれる。時の流れや歴史というのは当然の事ながら今すぐに創ろうとしても創れるものではない。小さな土器の欠片一つにもそんな永い時の流れを感じる事が出来る。歴史に対する興味や、考古学の嗜みなんてなくても、整然と並べられた展示物一つ一つから漂う、ゆったりとした時間の流れの中を散歩するだけでも十分楽しめると思う。そしてもう一つ、最近の博物館で忘れてはならないのが、ミュージアムグッズ。のんびりと館内の雰囲気を堪能した後に待っているお楽しみである。こういう場所のグッズというと図録や絵葉書ばかりを想像しがちだが、なかなか凝った商品も多い。各博物館で趣向を凝らしたオリジナルグッズが用意されているので要チェックだ。東京だと、上野にある東京国立博物館のミュージアムショップがお薦めである。風神・雷神図のミニ屏風や鳥獣戯画のミニ巻物といった国宝お持ち帰りグッズや、出土品をモチーフにしたアクセサリー、ツタンカーメンの筆箱など、幅広い層の来館者に対応した錚々たるラインナップだ。以前購入したグッズの中でも特にお気に入りなのが、今回紹介する青銅のボールペンである。青銅といえば、歴史の教科書に必ず登場する素材の一つ。この質感を忠実に再現したボールペンがこれである。ボディのケース部分はすべて金属(真鍮かな?)で出来ているので、手にした瞬間、ズシリと重みを感じる。塗装は緑青を吹きつけ塗装した上から軽く研磨加工して朽ちた感じを出している。本物の持つ質感の再現に拘っている処がミュージアムグッズならではといった感じ。博物館の贅沢な感じにピッタリのお土産である。(でもお土産にと沢山購入すると結構と重くなるので注意!)