このコーナーでは、毎回巷にあふれる様々な商品の中から、その存在自体不思議な物の怪テイストのアイテムをエッセイ風に紹介します。



最近、料理をしていてふと思う事がある。それは食事というのは口に入る食材同士の組み合わせだが、その組み合わせによっては全く別の物になるという事。先日、我が家に友人が泊まりに来て、お好み焼きを作った時の事。調理を担当する事になった友人が、早速鼻歌混じりで準備に取りかかる。一人住まい経験の長い友人は、男性ながらも心得た調子で、必要な食材を準備しつつ一言。「小麦粉に卵はOK。後、牛乳あるかな?」お好み焼きに牛乳を入れた経験のない私は「?」という顔。その時彼は急に気づき、「あっ、ごめんごめん!それはホットケーキだった!同じような食材だから勘違いしたよ。」「・・・。」危ない処である。合わせる物次第では主食がデザートになってしまう。もし仮にホットケーキの素にキャベツや豚肉を加えてお好み焼きにしたら、きわめてmononoke monoな食べ物になっただろう。クリームシチューには牛乳も肉も入れるのに、この場合はなんだか組み合わせ的に違う気がしてしまう。しかし日本人はそういった冒険が好きである。しかもこういう飽くなき挑戦の末に完成した逸品も少なくない。「イチゴ大福」しかり、「粒あんマーガリン」しかり。賛否両論入り交じりながらも、そこそこ市民権を得つつある「柿ピーチョコ」しかり。あれとあれが合うんだからこれだって合うに違いない。まるで数学の方程式のように導かれ、考案されてゆく新製品達。ふと気づいた時には時すでに遅し。食べ物と下手物の狭間を漂うmonononoke monoな食品が誕生している。そしてここにまた、怪しい境界線に立つ食べ物が発売された。「いかチョコ」である。その名の通り、さきいかとチョコがミックスされた想像を絶する食べ物である。おそらく、「柿ピーチョコ」が先輩にいなければ考案される事はなかったのではないかと思われる冒険的な商品である。「ちょっと勘弁してくれよ。」と思いつつも購入。恐る恐る口にしてみる。味は想像を絶するというより、想像通り。まさにさきいかとチョコであった。味・匂い共に、いか側の圧倒的勝利である。さきいかも食べたいけどチョコもね!という方にはお薦めである。姉妹品にホワイトチョココーティングの「いかチョコホワイト」も有り。こちらも一言でいうとさきいかとホワイトチョコである。モノノケグルメは是非御賞味あれ。ちなみに価格は一箱220円。