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国立市はJR中央線で新宿から約30分。多摩川の東に位置する小さな街です。街の名前は国分寺と立川の間に位置する事から名付けられたと謂われています。元々は谷保村(やぼむら)と謂い、今の国立駅からもっと南の甲州街道に面した辺りが村の中心でしたが、昭和初年に村の北側を通っていた中央線の国分寺ー立川間に新しく国立駅が出来た為、次第に駅周辺も賑わってきました。ヨーロッパの様式を用いたという駅南口の区画は、正面に真っ直ぐに延びる大通りと左右に放射状に延びる2本の通りによって構成された非常にシンプルな造りです。駅から向かって左側に延びる道は正面から朝日が昇るように造られている事から「旭通り」、右側に延びる道は正面に富士山が見えるように造られている事から「富士見通り」という名前が付けられました。駅前に真っ直ぐ延びる大きな通りは現在「大学通り」と呼ばれ、通りを挟んで両側に一橋大学のキャンパスがあります。国立駅周辺が大きく発展するきっかけとなった要因としては、この一橋大学の招致が大きく影響しています。国立の開発を進めた箱根土地株式会社は一橋大学を始め幾つかの学校を招致する事で、ここを一大学園都市にする計画でした。練馬区の大泉とぎりぎりまで競り合った結果、この地に大学を招致する事に成功、以来街は学生達で賑わうようになりました。その後駅周辺は文教地区にも指定され、子供達が安心して勉学に励める環境作りがなされてきました。かつては雑木林だったこの辺りが、現在のような姿に生まれ変わった事は一見不思議な気もしますが、谷保村には菅原道真公ゆかりの谷保天満宮があり、古くから参拝者が絶えなかったと謂いますから、こういった街になるべく素養は十分にあったのかもしれません。
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