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遠野物語103話に雪女の話が書かれています。
「小正月の夜、又は小正月ならずとも冬の満月の夜は、雪女が出でて遊ぶとも云ふ。童子をあまた引連れて来ると云へり。里の子ども冬は近辺の丘に行き、橇遊びをして面白さのあまり夜になることあり。十五日の夜に限り、雪女が出るから早く帰れと戒めらるゝは常のことなり。されど雪女を見たりと云ふ者は少なし。」(新潮文庫版『遠野物語』より抜粋)満月の夜に沢山の子供を引き連れて遊ぶ雪女。なんて幻想的な姿でしょう。姿を見たという人は少ないようですが、雪女は絶世の美女だと謂います。美しいけど恐ろしい。恐ろしいけど美しい。これこそ、この怪が今尚人々を惹きつける魅力ではないでしょうか。雪の降る夜、
男は雪女と出会い、命をとられそうになりますが、誰にも話さない事を条件に助けて貰います。以後、男は雪女との約束を守って、あの夜見た事を誰にも口にせず日々を送ります。やがて男は、家を訪ねて来た美しい女性と結婚し、一緒に暮らすようになります。子を儲け、穏やかな生活が続いていたある日、男はついつい口を滑らせてしまい、あの夜の事を妻に話してしまいます。話を聞いた妻は表情が一転、雪女の本性を現します。約束を破った事を怒り、嘆きますが、男の命をとる事はなく、子供達を残して雪山に帰って行きます。おそらくこのストーリーは、一般的に広く知られる処の雪女のお話だと思います。雪女の伝説は今では日本全国で知られています。その立て役者はなんといっても小泉八雲です。1904年、彼の死後、最初にアメリカで出版された「骨董・怪談」に収録されていた雪女の一編は、八雲自身が巷で囁かれていた噂話を取材して文学作品に仕上げた物でした。やがてこの本が日本でも出版されると、より多くの人に読まれ、また語られ、日本の昔話の定番の一つになりました。絵本や芝居、映画やアニメーション等、様々な分野でも取り上げられ、そこから近代の雪女に対する共通するイメージが定着しました。しかし、民間伝承の世界の雪女はもっとバラエティーに富んだ表情を持っています。という訳で、まずは冬の怪の代表、雪女の様々な姿を御紹介致しましょう。そこからあなたにとっての運命の出会いとなる雪女が見つかるかもしれませんね。
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『冬の怪その他』(イメージ)
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